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街づくり企業

街づくりに見る宗像市の変貌~東郷と赤間の光と影(3)

2010年10月13日 15:27

<東郷地区の問題は全国各地で起こっている>

 かつて賑わいを見せていた東郷駅周辺に比べて、同じ頃の赤間駅周辺は寂れた田舎町そのものだった。遠くに福岡教育大学の校舎の一部が見える以外は、長閑な田園風景が広がるだけのそんな街だった。
 当時の赤間地区は、東郷駅周辺にあるような大型スーパーはもちろん、商店の数そのものが少なく、夜ともなれば街灯の明かりも寂しいような街だった。人通りもほとんど見かけなかった。わずか、30年ほど前のことである。
 ところが、この赤間地区が今やかつての東郷駅周辺を凌ぐ賑わいを見せ、大型スーパーを始めとした各店舗が駅周辺から県道沿いに掛けて林立している。
 約30年前の東郷駅と違っているのは、通勤・通学で多くの人が行き交っているわけではなく、その地区で生活を営んでいる人たちが多いこと、それにおそらく大学生だと思われるが、20歳前後の若者が姿も多いことだ。
高齢化が進む「日の里団地」 こうした背景には、宗像市の街づくりによる影響も大きい。約40年前当時の宗像地区は、福岡・北九州両都市のベッドタウンとして発展しようとしていた。そこで、日の里団地に代表されるような大型団地の開発を推進させ、街づくりを行なった。つまり、「住」ありきの街づくりだったのだ。これは、宗像市だけでない。ベッドタウンとして開発が進められた地区の大半は、大型団地を開発して駅周辺を充実させる手法だった。ところが、年数が経つにつれて住民の高齢化が進み、しだいに衰退が著しくなっていったのだ。
 「街」には息吹が必要である。それは、若年層から高齢層までの幅広い人々が暮らすことで成り立つのだが、昭和40年代の街づくりは「住」ありきで進められた。その結果、駅周辺に大型スーパーなどはできたものの、それ以上の発展にはつながらなかった。そのため、住民の高齢化が進めばスーパーなどの売上も下がり、撤退を余議なくされる。すると当然、街の活気がますます薄れていく。こうした悪循環に陥り、街に陰りが生じるのだ。福岡近郊にある約3,000人が暮らす団地では、20年ほど前までは幼稚園のお迎えバスが3台入ってきていたという。それが、今は1台である。子どもの数が大きく減少しているのだ。
 東郷地区でも、同じように子どもの数が減り、高齢化が加速している。つまり、全国で見られるような高齢化による街の衰退が、ここでも起こっているのだ。

(つづく)

【石崎】

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