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家づくり企業

再び成長軌道に乗った要因と手法~永代ハウス(株)(3)

2011年7月16日 07:00

<住宅という商品は『心』が必要>

 同社を訪れるたびに、松村社長の話のなかに「お客さまの『心』の琴線に触れる家づくりには、社員の『まごころ』が必要」というくだりが出てくる。
 社員教育は徹底している。礼儀作法はもちろんだが、自社の商品の特性を教え込むだけの教育と違い、松村社長が幹部社員を中心に毎月座学を開いている。主なものでは昭和の碩学、安岡正篤の著述を中心に講話されるのである。
 安岡正篤といえば、陽明学者にして教育者である。昭和天皇の終戦の詔書(玉音放送)の原稿草案に加筆し原稿を完成させたことで有名だが、吉田茂を始めとする歴代首相や政治家、経済人が師と仰ぎ、それらの首相の施政方針演説の原稿を推敲したりしたとされる。
 その著作を紐解き、人としての『道』や『心』を社員に教え込む。福岡市の昔ながらの住宅会社幹部が「糸島地区で競合する同業他社のなかで最も熱心で手強い」と評価するのも、この教育の賜物であろう。松村社長へは毎年、長崎県立大学を始め講演依頼がひっきりなしにくるという。

「お客さまの『心』の琴線に触れる家づくり」がコンセプト

 先日、筆者が読んだ「中国ブログ」に「復興の礎を築いた日本の教育、わが国も謙虚に学べ」というものがあった。北京日報の記者、衛建民氏が執筆したもので「わが国は大国の奢りを捨てて、謙虚に日本に学ぶべきである」と主張している。
 戦後の日本復興を主導した吉田茂元首相の著書『激動の100年史』は、80年に中国でも出版された。著書のなかから日本の奇跡の秘密を見つけようと、上は共産党書記から下は青年知識人まで広く愛読され、彼らは日本の成功から母国の改革開放の必要性と緊迫感を感じ取ってきた。
 吉田茂元首相が総理大臣に就任したのは46年5月、日本国民は敗戦の苦しい状況下にあった。廃墟の復興はどこから手をつけるべきかについて、吉田氏は「人権尊重と教育の機会均等の原則に基づく教育制度」を提唱し、財政が極度に逼迫するなかで9年制の義務教育を実施し、その後の復興の礎(いしずえ)を築いた。
 衛建民氏は、吉田茂氏の政策を紹介、評価したうえで、「わが国は国内総生産(GDP)では日本を追い越したが、教育面では40年遅れているとあえて言おう。経済と社会の発展に人材は欠かせないが、教育の成功無くして人材はどこから調達できようか」と主張した。

 さらに、「日本の科学技術や産業の発展は戦後の教育改革の賜物だ。日本国民は文化的で勤勉、まじめで職務に忠実、自ら規律を守る秩序を有している。また科学・文学の面ではノーベル賞受賞者も多い」と評価し、これらすべてが日本の教育の成功を証明しているものだと述べた。
 改革開放からわずか30年、中国は目を見張る変化を遂げ、GDPも日本を追い抜いた。しかし衛建民氏は、中国の教育面に山積する問題を指摘したうえで、「われわれは日本の『学ぶ姿勢』に見習う必要がある。大国のおごりを捨て、謙虚に日本に学ぶべきだ。中国と日本は一衣帯水にして、ともに深い歴史を持つ国同士である。学ぶコストは高くないはずだ」と主張した、とある。
 松村社長は、まさに企業でもっとも大事なものは社員教育だということを実践しているのだ。

(つづく)

【徳島 盛】

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COMPANY INFORMATION
永代ハウス(株)
代 表:松村 清一
所在地:長崎県佐世保市松浦町4-17
設 立:1987年12月
資本金:4,000万円
売上高:(10/3)16億4,724万円
H P:http://www.eidai-house.co.jp/
TEL:0956-23-7288

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