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区役所移転=『黒崎再生』の行方(6)~回避したいAIMの二の舞

2011年9月13日 11:36

 「商業施設は無理」「このままの状態では、ますます黒崎のイメージは悪くなる」「買収した以上早めに再開のメドを付けたい」などと、北九州市は思っていたが、問題は残っていた。有識者らによる提案書も、「公共機関や商業に特化しない施設」という意見で、とくに公共機関がベストと思われた。それでも北九州市は即断できず、8月31日の発表まで約半年間を有した。小倉での失敗があったからだ。

AIMビル 規模は違うが、同じような経緯をたどった施設が、小倉駅北口の「AIMビル」である。同施設は、輸入促進を目的にしたビルだったがテナント誘致が進まず、現在は市の部署や住宅供給公社など、市の機関が多数入居している。当初の目的からはかけ離れ、今では色んな企業を呼び込んで、埋めているところだ。当然運営する第三セクターの運営は厳しく、約20億5,000万円の累積赤字を抱えている。この二の舞は絶対に避けなければいけないのだ。

 コムシティを買収した時点で、「八幡西区役所の移転」という話は聞かれていた。老朽化による移転や改築がささやかれていたからだ。しかし、北橋市長が記者会見で述べた「床を埋めるという発想でなく市民の利便性向上という観点から骨子案をまとめた」と、話した点からわかるように、区役所だけなら何もならない。

 その結果、行政サービスや人づくり支援に特化した施設とし、核には八幡西区役所(延べ床面積8,000m2)が入り、ほかに八幡西生涯学習センター(5,000m2)、ハローワーク(1,700m2)、西部障害者福祉会館(1,900m2)、西部市税事務所と西部整備事務所(合計で2,000m2)を入居させる。これらの公共施設は3階から6階へ入居し、フロア総面積2万9,000m2の約3分の2が埋まる。商業フロアは約1万m2を残し、飲食店などのテナントを検討している。

 役所が移転することで、黒崎駅の昼間人口は大きく上がる。当然、コムシティへの飲食店の注目は上がる。加えて、商店街の活性化の期待も担うことになる。今後は複合的な計画が必要となるだろう。駐車場の整備や動線の確保なども大事だ。とくに、公共施設となれば、お年寄りを含めて、多数の人が来るのだから。

(つづく)

【石崎 浩一郎】

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