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区役所移転=『黒崎再生』の行方(4)~結局は北九州市が引き取り手

2011年9月 9日 09:00

 黒崎ターミナルビルが破綻してから8年、沖創建設がこの施設を購入してからも、早4年が過ぎようとしていた。沖創建設も、引き取ってもらえればどこでもいいような感じになっていた。いくらに設定しようが、引き取り手自身がないのだから。
 しかし、八幡の顔と言っても可笑しくない「黒崎」の駅前がこのままでは、さびれるのが加速するだけである。かといって、財政が裕福でもないのに、簡単に引き取ることも出来ない。ここでお互いが妥協点を見出す努力を続けていた。

北九州庁舎 北九州市が行なった地元住民や市議らを対象にした聞き取り調査で、「市が買い取るべきだ」との意見が大半を占め、北九州商工会議所や八幡西区自治総連合会などの代表4人も、北橋健治市長に買い取りを求める要望書を提出するなど、北九州市が引き取るしか道は残されていなかった。ただ、北九州市としてもコムシティの建設費約311億円のうち、89億円を補助しており、黒崎ターミナルビルの自己破産に絡み、融資や出資金計約30億円が回収不能になっているから、これ以上の損失を被ることは許されない。このため、慎重に事を運ぶしかなかった。

 最終的には「これまでの経緯や地元の要望などを踏まえて買い取りを決めた。失敗は二度と許されない。審議会や市議会などでの議論を通し、再生に向けた最善の利用法を探りたい」と、北橋市長が記者会見で述べたように、背水の陣での買い取りとなったのだ。
 ここで、これまでと同じような計画を練ったのでは、またしても失敗するのは間違いない。そこで学識経験者や地元住民代表らでつくる「コムシティ再生のあり方検討会」(斉藤貞之会長・元北九大教授)や、北九州市役所内でもプロジェクトを作り、再生への道を、慎重かつ、迅速に行なうということをすることとなった。

 もしも、これが再度民間の手に渡っていたら、取り返しがつかないようになったかもしれない。そこには、「コムシティ」が誕生時から抱えていた構造上の大きな課題、周辺で賑わいを見せる商業施設、黒崎駅前という慢性的な渋滞事情を抱えていることがあげられる。駅前という好立地でありながら、これらがマイナスになっているのだ。

(つづく)

【石崎 浩一郎】

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