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区役所移転=『黒崎再生』の行方(7・終)~地方都市の未来モデルへ

2011年9月14日 07:00

 2011年3月現在、八幡西区の人口は、25万6,885人。都市としては、中規模以上と言える。この人口より大きいのは、福岡県では久留米市になる。こうした都市の役場(今回は区役所)が、その都市の玄関口ともいえるターミナルビルに行政拠点を持つのは、数少ない。北九州市では、9月中旬から市民に意見を募って年内に再生計画を取りまとめ、13年3月の再オープンを目指す方針だが、これまでにない発想と計画で、将来の地方都市のモデルになるようなものを期待したい。

 今回の移転で、商業フロアを除く改修工事費は約30億円を見込んでいる。オープン当初から孤軍奮闘してきた「市立子どもの館」(7階)は、子どもの一時預かりや相談も受け付けるようにして拡充する方針で、子ども連れでも気軽に役所などに相談できる体制が取れるように連携が図れるはずである。商業施設は地下1階と1、2階に入居させる方針だが、駅前のにぎわいづくりに役立つ業種などの誘致を検討する方向。ただ、前回触れたように、飲食業者は昼間人口の増加により、積極的に出店する可能性は高い。

 北橋健治市長は「これ以上、殺風景な駅前を放置するわけにはいかない。市民にたたき台を示して広く意見をうかがったうえで、急いで再開させたい」と、話している。
 市民も総じて歓迎の様子だ。ただ、問題となっているのは、慢性的な渋滞と駐車場。そして、動線である。

八幡西区役所 今回の発表に対し、問題点として八幡西区役所などの跡地利用や、コムシティをめぐり市の資金約30億円余りが回収不能となっていることに加え、今回の施設の改修工事費として新たに30億円が見込まれることなどを問題視する声も聞かれる。
 しかし、このままでも八幡西区区役所は改装が移転の費用は必要であり、コムシティの回収不能も同じである。たしかに、新たに30億円が必要だが、跡地の売却などを図れば、逆に予算は少なくなる場合もある。

 それよりも、北九州市は高齢化が進んでいる問題もある、八幡西区は83.04m2と広い。車社会とはいえ、高齢者は公共機関を利用するケースが多い。その場合、ターミナルビルに役所があることは都合がよい。
 かつて「副都心の中核」として期待された商業施設「コムシティ」が、「市民のための行政のサービス拠点」として生まれ変われるか、北九州市のかじ取りが注目されると同時に、将来のまちづくりの指針になるかもしれない。

(了)

【石崎 浩一郎】

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