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街づくり企業

世界的金融ショックから回復する福岡のマンション業界(3)~完売物件の共通点

2011年10月27日 07:00

<共通点は数年ぶりの供給と利便性>
 完成引き渡しの1年前での完売など、バブル時代を思わせる勢いである。しかも、「建設予定地」の看板での問い合わせなどは、ここ数年業界内でもあまり聞いたことがなかった現象だ。

 しかし、こうした完売物件には共通点も多い。先ずは、「ヒューマインド美野島並木通り」と「ファーネスト箱崎宮前」だ。どちらも、小学校前という好立地で、小学校の父兄に対して好アピールを行なえる。とくに、小学校低学年の子どもを持つところでは、「子どもの足で10分以上歩かせたくない」ということから、小学校前というのは大きなポイントとなる。これが、中学校だとそうはならない。中学校は20分程度なら何も問題視していないからである。「ネオヒューマインド姪浜」も小学校までは約260mなので、子どもの足でも心配ない距離。教育熱心な人には魅力ある場所。

 「MJR新宮中央駅前」と「アメイズ日田中央けやき通り」は総合的な評価が高い。駅前という好立地に加えて、商業施設や医療・金融・公共施設なども多く、もちろん、小学校などの教育施設も10分以内にあるなど、総合的な良さを存分に出している。

 しかし、一番のポイントは需要がある場所に、数年ぶりに物件が出たということである。ただ、ここで難しいのは、同じ学校区でも小学校までの距離が10分以上だったり、交通量が多い路線に面していたり、緑が少ないなどマイナスポイントがあれば、その分だけ販売スピードが鈍るということである。今は、新規供給物件が少ないため、チャンスは多そうだが、実際は購入者側の要求事項も高いため、「妥協しての購入は考えられない」状況だ。したがって、物件の計画は慎重性が求められるという。また、シフトライフの樋口社長は「日田もそうでしたが、その街についていかに理解できるかが大事でしょうね。もちろん、土地の価格なども含めてですが、どういう土地柄で、どういう需要があるのかを知る必要性があります」と、語る。

 また、あるデベロッパーの社長は「マンションを購入するのは20代後半から30代が中心です。そうした人たちの大半は子供が小学生というケースが多い。そうした意味でも、小学校区と小学校へのアクセスというのは大事になります。福岡で完売物件が増えているようですが、小学校が近いということは共通していると思いますよ」と語る。この会社でもマンション用地決定の際には小学校が大きなポイントになっているという。

 夕方の小学校の光景のひとつに、車の迎えがある。今はそういう時代だという。小学校だから、子供の足で遠くても20分足らずのところと思われるが、親が迎えに来ている。過保護といわれるかもしれないが、そういう時代だからこそ、小学校への距離がマンションの売れ行きに大きく関わってくるようだ。

(つづく)
【石崎 浩一郎】


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