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マンション市場を揺るがす活断層 大阪府豊中市・住民訴訟(前)

2011年10月 4日 09:30

<大阪府豊中市で住民によるマンション建設差し止め訴訟>
 2011年8月23日、大阪府豊中市で工事中のマンションをめぐり、周辺住民29人が建築の差し止めを求めて大阪地裁に提訴した。提訴に至ったのは、敷地内に活断層があり、その上にマンションを建てると地震時に倒壊する恐れがあるという理由からである。
 活断層への懸念は豊中市に限ったことではない。たとえば福岡市には、福岡西方沖でクローズアップされた「警固断層」がある。この断層がある地区は、マンションの人気エリアで、今後も建設が考えられるところだ。豊中市の争いによっては、福岡のマンション市場にも影響を与える可能性は低くはない。

マンション市場を揺るがす活断層(前)イメージ 周辺住民によるマンション建築差し止め訴訟で訴えられたのは、マンション事業主の(株)ユニチカエステート(本社:大阪市中央区瓦町、天羽信也社長)と、施工の東急建設(株)(本社:東京都渋谷区渋谷、飯塚恒生社長)。問題となったマンションは、大阪府豊中市に建設中の鉄筋コンクリート造で地下2階、地上12階建て、計140戸のマンション。敷地は約6,000㎡。現在も工事は進行中である。

 この敷地内に、砂と泥が交互に堆積してできた地層があり、工事で丘陵地を切り土したところ、各層の境界面が急傾斜となった縦じま模様の地層が現れた。こうした地層は直下に大規模な逆断層が存在する証拠であると、原告の住民らは指摘しており、国土地理院がまとめた都市圏活断層図でも、敷地の近くに仏念寺山断層と呼ばれる推定活断層が通っているという。それゆえ、その上にマンションを建てると地震時に倒壊する恐れがあるとしている。また、活断層の上に建つマンションは構造耐力上、安全なものとはいえず、建築基準法の規定を満たしていないほか、周辺住民が平穏に生活を営む権利を侵害していると訴えている。

 裁判では、敷地内に活断層が存在するのかどうか、建物の安全性を確保できるのかどうかなどをめぐって争われることになりそうだが、マンションの人気スポット近くに「警固断層」を抱える福岡市にとっても、この裁判は他人事ではない。

 さて、住民に訴えられた両社は、この問題についてどのように考えているのか。次回で触れる。

【山口 恭介】

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