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国内バイオビジネス、2015年市場予測は2兆8,531億円

2011年12月 9日 14:49

 総合マーケティング会社の富士経済(本社:東京都中央区、阿部界社長)は、医療をはじめ、アグリ(農業)、エネルギー、化粧品、研究支援、食品の国内6分野のバイオビジネス市場の調査結果を発表した。

 国内バイオビジネス市場は、2008年に大きなウエイトを占める医療市場とアグリ市場が共に伸び拡大した。特にアグリ市場は、前年比20%以上の伸びとなった。09年は一転、大幅に縮小したが、医療市場が順調に伸びたため、前年比マイナス10%にとどまった。

 バイオビジネス市場は、10年に再び拡大し、前年比11.2%増の1兆9,059億円。市場の割合は、医療市場が53%、アグリ市場が27%を占める。今後、バイオ医薬を中心とした医療市場の伸びによって年率8%強で伸長し、15年には2兆8,531億円(2010年149.7%)になると予測する。そのうち、エネルギー市場は10年比184.9%の982億円、アグリ市場は10年比123.2%の6,441億円に拡大する見通し。
  

 分野別では、以下の通り

 ■エネルギー市場は、バイオエネルギー市場とバイオマス関連プラント市場を対象としている。10年は、前年比203.4%の531億円だった。バイオエタノールとバイオディーゼルで構成されるバイオエネルギー市場が順調に伸びており、特に10年はバイオエタノールを含むバイオガソリンの本格発売で急拡大した。バイオマス関連プラント市場は、プラントで発電した電力市場を対象としており、直接燃焼発電のウエイトが高い。原油価格により増減するが、製材工場などで導入が進んでおり、一定の需要が断続的に存在する。また、東日本大震災後に分散型電源への関心が高まっていることから、将来的な拡大が期待されている。
 
 ■アグリ市場は、穀物市場(遺伝子組み換え穀物)、果樹・花卉市場、植物工場市場を対象としている。穀物市場が圧倒的なウエイトを占める。穀物市場は遺伝子組み換え穀物が増えていることや、バイオ燃料原料としての需要増で、特に07~08年は穀物価格が急騰したことにより大幅に拡大した。しかし、09年は一転して穀物価格が急落したことにより大幅に縮小した。10年の同市場は、前年比102.2%の5,229億円だった。

【山下 理恵】
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