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近畿大発、希望の灯~セシウムを99%以上取り除く「ゼオCa(カルシウム)漆喰」開発

2012年5月25日 14:07

sora_12.jpg 近畿大学(大阪府東大阪市、塩崎均学長)は5月23日に、水に溶けたセシウムをろ過して99%以上取り除くことを実現させ、建築物の壁や床材として使える強度を備えた漆喰(しっくい)の開発に成功したことを発表した。

 同学によると、「セシウムを吸着する性質をもつ鉱物、ゼオライトを高濃度かつ特殊な方法で漆喰に混合することで、セシウム吸着能力と建材としての強度確保を両立させました。
今後、東日本大震災にともなう原子力発電所事故によるさまざまなセシウム汚染に対し、セシウムの除去や封じ込めに活用できる可能性があります。研究グループでは今後、活用の方法について調査研究を進めていく考えです」と表明。

 今回開発した漆喰「ゼオCa(カルシウム)漆喰」は、漆喰製造時にゼオライトを石灰重量の3から4倍で混合し、製造時にカルシウムイオン水を添加することで、カルシウムイオン水を添加していないゼオライト漆喰の2~3倍の強度を確保した。また、水が浸透しやすい性質も備えられた。セシウム水溶液を「ゼオCa漆喰」でろ過する実験では、セシウムの99%以上が「ゼオCa漆喰」に吸着したことを確認された。

 ゼオライトを混合した漆喰は従来、防臭・脱臭などにすぐれた建材として活用されてきた。しかし、耐水性がないうえ強度が小さく、崩れやすい欠点があった。今回の開発は、これらの欠点を克服したものだ。
 今後想定される用途として、セシウムで汚染された水をろ過する装置に使用すること。また、住宅を含む様々な建築・構造物の建材としての開発も視野に入っている。
 この度の開発は、大震災時の原発事故の汚染問題を解決できる手段のひとつとなることは間違いない。同学は、有効な活用とさらなる性能および吸収力の向上へ研究を進める意向である。この漆喰は原発問題によって苦しむ人々にとって希望の灯である。1日も早く製品化し、実用されることが期待される。

【河原 清明】
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