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街づくり企業

不動産開発への注力~JR九州(4)

2014年4月16日 07:00

九州旅客鉄道(株)(JR九州)

<リノベーションマンションも>
fukuoka_mjr_s.gif 新たな開拓だけではなく、既存のマンションのリノベーションも手がけている。「JRENOX」のブランドだ。現在、1つ目のプロジェクトとして、マリナタウンウェーブコースト(西区愛宕浜88.99m2、価格2,880万円)の改装を実施し、販売まで至っている。今後、中古マンションの市場は広がることが予測されており、その際に新たな価値を付加して再販売することがリノベーションである。
 JR九州の場合は、JRという安心感とMJRで身に付けた現在のニーズ、そのデザイン性、建材の利用をして「持続可能な社会創り」に貢献するとしている。

 同社が打ち出しているリノベーションのメリットは、以下の5つだ。(1)「適合リノベーションR1住宅」認定(品質保証)、(2)立地と価格(住みたかった街に手の届く値段で住むことができる)、(3)マンション実績を活かしたプラン(MJRなどマンションで培った経験を活かした住居づくりができる)、(4)現物を確認して迅速に入居できる(リノベーション物件は完成済みの販売なので、実物確認ができる)、(5)JR九州だから安心(ずっと街とともに歩んできたJR九州だから万が一でも安心)。
 これら5つのメリットで、リノベーション物件を販売していきたい考えなのだ。分譲マンションの中古市場を活性化させたい、させなくてはならない、というのは従来からの懸念事項である。そこに一定のソリューションを提案したい、という挑戦なのだ。

mjr02.jpg ただし、この分野は非常に難しいとも言われている。福岡の場合、新築マンションであっても価格が東京・大阪エリアに比べて高いわけではない。したがって、リノベーション用に中古物件を仕入れて、それに加工賃を付加したら新築以上に高くなってしまう可能性もある。そうなった場合に、一般客はリノベーションマンションを選ぶのか、それとも新築マンションを選ぶのか、という現実的な問題があるのである。
 また、お買い得感を出すために値段を下げようとすると、改装費用を抑えなくてはならなくなる。それで需要が獲得できるのか、というのは悩ましいところだ。福岡・九州という土地柄、リノベーションという分野の発展は望まれてはいるのだが、まったく新しい方向性を見出さなくてはならないだろう。単純にきれいにつくり直すだけではうまくいかないというジレンマを、どう解決してくれるのか。JR九州の今後の工夫は注目したいところである。

 不動産開発は、同社にとって大きな柱の1つである。他のJRグループでは実はそこまでマンション開発などに力を入れていない。駅ビルの充実などはさせるが、マンションなどを徹底的に展開するケースは少ないのである。JR九州が不動産に力を入れるのは、やはり運輸本業での収益構造の脆弱性からくるものなのだろう。不動産開発を通じて九州を元気にし、鉄道を含めた事業すべてを円滑にリンクさせて収益構造を強化する。JR九州の挑戦体質は、不動産分野にもいかんなく発揮されているようだ。

(了)
【柳 茂嘉】

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<COMPANY INFORMATION>
九州旅客鉄道(株)(JR九州)
代 表:唐池 恒二
所在地:福岡市博多区博多駅前3-25-21
設 立:1987年4月
資本金:160億円

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