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街づくり企業

転換期迎える不動産事業~西鉄(3)

2014年4月15日 07:00

西日本鉄道(株)

<大型団地から拡散小規模の戸建開発と、マンションブランド定着の分譲事業>
 西日本鉄道(株)はバス・市電・電車の操車場跡地などを各地に保有し、それらの物件を開発してきた経緯を持つ。
 今から47年前の1966年3月に竣工した花見団地は29区画で、同社が手がけた最初の分譲開発物件である。その後、66年5月竣工の鎧坂団地が26区画。68年3月に名島団地69区画、下大利商店街団地が21区画で68年12月に竣工している。以降、2013年7月現在で同社が開発した戸建・宅地開発は1万2,091区画を数える。

 そして、同社が得意とする鉄道やバス路線と絡ませた大型の団地開発が加速する。今まで開発したなかで最大の区画数を誇る南ケ丘団地(大野城市)が、1,118区画数をもって69年3月に竣工したのだ。それから3ケタの区画数をもつ開発が矢継ぎ早に行なわれた。たとえば、平野ハイツ944区画、那珂川ハイツ812区画、美鈴が丘827区画、三苫団地801区画、光吉台団地593区画などだ。そのほかに100から200区画ほどの開発はまさに多数を占め、大規模な宅地開発が行なわれてきた。

1日5,000人の乗降者がある 西鉄三国が丘駅 その団地内を同社所有のバスが網の目のように走り、なおかつ、鉄道に誘導するわかりやすい構造が形成されてきた。とくに顕著なのが、小郡市の西鉄天神大牟田線の三国が丘駅周辺だ。駅の西口から南側へ約500mの場所に、西鉄の開発した住宅地「美鈴の杜」があり、その約1km西側に同じく西鉄の開発した「美鈴が丘」が広がる。その西隣には東急の開発した「希みが丘」があり、希みが丘から市境を挟んで北側の筑紫野市域には同じく東急の「美しが丘」「光が丘」がある。都心回帰現象にも関わらず人気は高く、すでに東急開発部分はほぼ完売している。「美鈴が丘」が竣工したのが95年3月。その3年前の92年3月に西鉄三国が丘駅が開業。2012年3月にはダイヤ改正で急行が停車することになり、1日の平均乗降人員が5,000人を突破している。まさに、同社が鉄道という事業基盤を利用し、得意とした開発案件だった。

 しかし、それ以降大型の開発物件は急速にしぼんでいく。美鈴の杜366区画を最後に都市住宅型の「サニーヴィラ」シリーズに軸足を移していく。従来の開発基盤を持つ月の浦ニュータウン(大野城市)の山手方面に118区画のコットンヒルズ月の浦が10年6月に竣工したのがあるぐらいで、ほとんどサニーヴィラに移行した。担当者は「利用できる大型の取得地がないのと、都市住宅型への移行によるものです」と現在の状況を説明。大型物件からの脱却を示唆し、10区画以下の開発を進める様子。こうなると同社が得意としてきたバス・鉄道への誘導が厳しくなり、連携も難しくなることが予想される。

(つづく)
【道山 憲一】

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<COMPANY INFORMATION>
西日本鉄道(株)
代 表:倉富 純男
所在地:福岡市中央区天神1-11-17
設 立:1908年12月
資本金:261億5,729万円
売上高:(13/3連結)3,383億円

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